原産地は東南アジア、縄文時代のはじめに日本に渡来したといわれる。縄文時代の後・晩期になると地球上の気温が低下して、ほとんどの地域で絶えてしまったが、温泉尻で冬季でも水温が高いという好条件に恵まれて、絶えることなく今に生き残っている。 昔、旅でこの地を訪れた弘法大使が里芋を洗っていた老婆にそれを所望したところ、この芋は硬くて食べられないと断られ立ち去った。後に、ここの里芋は、硬くて食べられない芋に変わってしまったという伝説から、石芋・弘法芋とも呼ばれている。